わたしをののしった、わたしを笑っ た、わたしを打ったと思う者には、怨みは鎮まることがない。
怨みは怨みによって鎮まらない。怨みを忘れて、はじめて怨みは鎮まる。
屋根のふき方の悪い家に、雨が漏るように、よく修めていない心に、貪りのおもいがさしこむ。
怠るのは死の道、努め励むのは生の道である。愚かな人は怠り、智慧ある人は努め励む。
弓矢を作る人が、矢を削ってまっすぐにするように、賢い人は、その心を正しくする。
心は抑え難く、軽くたち騒いでととのえ難い。この心をととのえてこそ、安らかさが得られる。
怨みを抱く人のなすことよりも、かたきのなす悪よりも、この心は、人に悪事をなす。
この心を、貪りから守り、瞋りから守り、あらゆる悪事から守る人に、まことの安らぎが得られる。
少林寺20世 清涼 晃輝(せいりょう こうき)
1979(昭和54)年生まれ
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知学院大学卒業
㈱坪井屋佛檀店
大本山永平寺
動物供養総本山 長楽寺動物霊園などで修行
平成21年 少林寺、蓮光寺(奈義町)住職就任
曹洞宗 圓通閣 澤龍山 少林寺
(美作西國三十三観音十一番札所)
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