両箇の月


「両箇の月(りょうこのつき)」というお話しがあります。

瑩山禅師が「月が二つあることを知っているか?」と、峨山禅師に尋ねます。

その答えをみつけるため、峨山禅師は修行に精進され、ついに瑩山禅師が指を鳴らす音を聞いた瞬間、その真意を悟られました。

一つは天に輝く月。もう一つは自らが宿す月です。

 月は、常にその光を私たちにありのまま照らしてくれます。その光を頂く私たちは、自分の都合でみて感じていないだろうか。心のあり方により月のとらえ方が違ってくる。色眼鏡を外し、ありのままの大切さに大悟されました。