多聞を好むことなかれ、直に勇猛精進すべし


 「多聞を好むことなかれ、直に勇猛精進すべし(たもんをこのむことなかれ、ただちにもうゆうしょうじんすべし)」『伝光録』第2(瑩山禅師の教えをまとめたもの)

 

 多聞を好むとは、多くのことを聞き学び色々な方面の知識があること。

 つまり学問好きという意味。

 修行においては、誰よりも知識に富んでいても、それが行いを通じて現実に現れていなかったら意味がない。

 もちろん、学問はいらないと言っているわけではないが、頭で考えているだけでなく実践することが大切なのです。

 行学一如という言葉があるが、行いと学びは一体でなければならない。