三心(料理の極意)


「三心(さんしん)」とは、「喜心(きしん)」「老心(ろうしん)」「大心(だいしん)」『典座教訓』という書物に道元禅師が食事を作る心構えが示されています。

 

喜心とは、喜びの心です。

人間に生まれた喜びや感謝。今、目の前にある生命(食材)の恵みに対しての喜び。料理が出来る喜び。

 

老心とは、孫や子供を愛するような慈しみの心。

母が我が子を思うように、無償の愛情をもって調理すること。

料理を召しあがる人のことを思う「おもてなし」の心です。

 

大心とは、山の如く高く海の如く広い寛大な心です。

どんな方へも偏見や固定観念を捨て、召し上げる人のことを思うことです。

親切丁寧な心掛けと作法です。

 

つまり、喜心=つくる喜び 

    老心=もてなす喜び

    大心=相手の立場を思う喜び、親切心です

 

この三つの心を大切に実践したいものです。