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三級波高魚化龍

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三級波高して魚龍と化す(さんきゅう なみたかくして うおりゅうとかす)

  (碧巌録第七則)

 

 悟りを得て禅門の龍象になる禅語。

 中国の聖天子舜が、鯀に黄河の治水工事を命じるが、鯀は失敗します。子の禹が父の遺志を継ぎ、黄河上流の龍門山を三段に切り崩して水を通し、難工事を成功させたのです。舜から天下を譲られた禹は夏王朝を開いたのです。これを「龍門(禹門)三級」と言われ、毎年三月三日桃の花の頃、多くの魚が龍門三級を登り、見事に登った魚は頭に角を生じ龍の姿となり、雲を呼び雨を起こし天に昇るという。特に魚類の長である鯉が龍になるという伝説です。

 龍は想像上のものですが、古来より龍神としてまつられています。出世の登龍門や端午の節句鯉のぼりの語源です。

 難問や試練はあるが、あれこれ考えず、まずチャレンジ。何事もやる気次第です。