唐代の南山律宗開祖、道宣(どうせん)が著した『四分律行事鈔(しぶんりつぎょうじしょう)』中の観文を宋代に黄庭堅(こうていけん)が僧俗のため約したもの。曹洞宗開祖道元禅師(どうげんぜんじ)の著作『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』に引用され広く知られるようになります。現在も禅寺では、食前に五観の偈をお唱えします。食事も大事な修行なのです。
【原文】
一には、功の多少を計り彼の来処を量る。
(ひとつには、こうのたしょうをはかり かのらいしょうを はかる)
二には、己が徳行の全欠を忖って供に応ず。
(ふたつには、おのれがとくぎょうの ぜんけっとはかって くにおうず)
三には、心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
(みつには、しんをふせぎ とがをはなるることは とんとうをしゅうとす)
四には、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。
(よつには、まさにりょうやくをこととするは ぎょうこを りょうぜんがためなり)
五には、成道の為の故に今此の食を受く。
(いつつには、じょうどうのためのゆえに いまこのじきをうく)
【現代語訳】
少林寺20世 清涼 晃輝(せいりょう こうき)
1979(昭和54)年生まれ
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知学院大学卒業
㈱坪井屋佛檀店
大本山永平寺
動物供養総本山 長楽寺動物霊園などで修行
平成21年 少林寺、蓮光寺(奈義町)住職就任
曹洞宗 圓通閣 澤龍山 少林寺
(美作西國三十三観音十一番札所)
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