今生の仏法修行はこの檀越の信心によりて成就す


 寺院は檀信徒の力で護持され、ご本尊様をまつり、布教と救済の場となり、ご先祖様や故人様をご供養する報恩感謝の聖地であります。それ故に、寺院は心の拠り所なのです。

 子供の頃「ワシによい戒名付けてくれよ。これで少林寺も安泰だ。後は頼んだぞ。」そんなお言葉を沢山頂いたことをよく覚えています。

 私はこの地で生まれ育ちました。皆様の汗水垂らされたお米にお野菜や浄財等の清き信心を頂き、私は育ち、少林寺は繁栄し、皆様のお陰で、今共にここに生かされております。

 檀信徒の皆様、ご先祖様の御恩に報いる覚悟で今日まで過ごしております。人生は自由に好き事をして送った方が幸せだと思った時期がありました。しかし、この御恩に報いずに幸せはないと思います。何より今こうして、住職をお勤めさせて頂けることは、とても有り難く、やりがいを感じています。私の修行は、皆様の信心により励むことが出来、幸せを感じております。

 これからも皆様の信心のお力をお借りして、共に仏の道を歩んでいけたらと願っております。(住職合掌)