「初心を廻らし佛智を会すべし(しょしんをめぐらし ぶっちをえすべし)」
(伝光録第2)
ものを習う時には、やる気に満ちています。そこで、我を張ってはいけません。知ったかぶりやおごりがあっては習えません。
例えば、野球チームに入り野球を習う時、最初は走り込みばかりでボールも握らせてもらえない。ボールが触れるようになってもバットを振れるのはまだまだ先のことです。何事も基本が大事です。まずは、上手な人のマネをすることから始まります。自分勝手に行っていては、基礎が身につきません。しかも、チームスポーツですから協力する能力も養われません。
伝統は、先輩たちが積み重ねてきた経験という遺産です。その先に発展や成長があるのです。
「初心忘るべからず」といいますが、スポーツに限らず、勉強や仕事、人生において、初の心の状態を覚えておき自分を見失わないようにしないといけません。
初めてやる気に満ちた純粋な心を常に持ち続けることが、仏の智慧に巡り合うことができるのです。初心が大事ですね。
最近、私は習字に通い始めました。今の気持ちを大事にしたいと思います。
少林寺20世 清涼 晃輝(せいりょう こうき)
1979(昭和54)年生まれ
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知学院大学卒業
㈱坪井屋佛檀店
大本山永平寺
動物供養総本山 長楽寺動物霊園などで修行
平成21年 少林寺、蓮光寺(奈義町)住職就任
曹洞宗 圓通閣 澤龍山 少林寺
(美作西國三十三観音十一番札所)
〒709-4606 岡山県 津山市中北上1150番地 ℡0868-57-2303