諸行無常とは、諸の行(物事)は常では無い。色々
な縁の和合からつくられ、永久不変なものはない。
「涅槃経」には次のように説かれています。
諸行無常・是生滅法・生滅滅已・寂滅為楽
(しょぎょうむじょう・ぜしょうめっぽう・しょうめつめつい・じゃくめついらく)
(訳)
諸々の因縁でつくられたものは無常である。
生じては滅びるものであり、生じては滅びる。
それらの静まることが安楽(覚り)である。
弘法大師作と伝わる「いろは歌」
色は匂へど 散りぬるを(諸行無常)
我が世誰ぞ 常ならむ (是生滅法)
有為の奥山 今日越えて(生滅滅已)
浅き夢見じ 酔ひもせず(寂滅為楽)
香りよく咲いた花もたちまち散り。
人が生まれやがて死ぬのは世の自然の流れ。
苦しみの山々を今日超えて目覚める。
もう浅はかな夢もなく迷いがない。
一瞬一瞬が常に変化している。だからこそ、この一瞬が何物にも代えがたい貴重な時間。この世の無常を感じ執着を捨て、諸々の物事を善い方向に向かわせ、前向で安らかな日々を送りましょう。
少林寺20世 清涼 晃輝(せいりょう こうき)
1979(昭和54)年生まれ
豊川稲荷(妙厳寺)
愛知学院大学卒業
㈱坪井屋佛檀店
大本山永平寺
動物供養総本山 長楽寺動物霊園などで修行
平成21年 少林寺、蓮光寺(奈義町)住職就任
曹洞宗 圓通閣 澤龍山 少林寺
(美作西國三十三観音十一番札所)
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