位牌をまとめるのはいつ?

 

 「五十回忌がきたら位牌をまとめる」と耳にすることがあります。宗派や住職の考えはありますが、何年経過したからといって、すぐ位牌をまとめる必要はありません。

 位牌をまとめるとは「位牌の合祀」で、複数の位牌を<○家先祖代々之霊>など一つの位牌に御霊をまとめる供養です。

 位牌の合祀は、位牌が増えて仏壇へまつり安置する場所がない。位牌が傷んできたなどの理由で、新調または修繕致します。この時に五十年を目安に合祀することはあります。

 時期は、法事や仏事の節目に合わせて、家族や住職と慎重に相談し行ないましょう。仏壇店等のアドバイスも大事です。一方で商売ですので、高額なものを勧められることがあります。よくあるケースでは、仏壇のサイズを確認せず、位牌が仏壇に合わないサイズであった。仏壇を買替える場合では、新しい仏壇に位牌が全部入らない等、残念な事例がよくあります。必ず住職にも相談し、他人任せではなく、自分の家にあったものを見極める事と信頼関係が大切になるでしょう。

 墓石や墓地の整地も同様です。自分たちまつる側の現実的な都合もありますが、仏様、ご先祖様のことをよく考え、位牌・仏壇・墓石もその当時の方が供養されまつられたものです。良い方向でご供養しおまつり出来るようにお考え下さい。今日あるはご先祖様のお陰です。