曹洞宗の宗旨は?

 

 宗門は、仏祖単伝の正法に遵い、只管打坐、即身是仏を承当することを宗旨とする。」

 (曹洞宗宗憲 第三条)

 

 曹洞宗は、お釈迦様より歴代の祖師方によって相続されてきた「正伝仏法」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。

 そして坐禅の精神による行住坐臥(「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、生活すべてを指します。)の生活に安住し、お互いに安らかでおだやかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだしていこうというのです。