法事? ふじゅー? たいや?

 

 法事とは、本来仏様の教えを知る(学ぶ)ということでした。それが次第に、故人への供養を勤める事が「法事」と呼ばれるようになりました。

 

 施主(供養する者)が、飲食や花をお供えし、読経することによって善根(よい行い)の功徳を積み、その功徳を回向(回し向ける=手向ける)することによって、故人の冥福を祈り仏道の成就を願います。また、施主や参列者は、自分自身を見直す修行の時間でもあります。

 

 葬儀後、七日ごとに初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日の四十九日まで追善供養を行います。

 美作地域では、七日ごとの七日経を「ふじゅー」と呼びます。

 「諷誦」という経文を唱える法要が方言になったようです。

 また「たいや」とも呼びます。

「逮夜」又は「大夜」と書き、法要前夜を指します。法要当日は「正当」といいます。葬儀でお通夜と葬儀を営むように、法事でも逮夜(前夜)と正当(当日)に営むのが厳格な法事です。

 さらに百ヶ日、月命日(毎月の命日)祥月命日(年一度の命日)、お盆、春秋彼岸。一周忌、三回忌(満二年)、七回忌…など続いていきます(一頁参照)

 

 法事は最大の善行で、生きるものが仏様に出会う大切なご縁。怠りなく勤めたいものです。何回忌までやればよいか。それはあなた次第。あなたの法事への思い。させて頂ける心(喜び)が供養となるでしょう。